人事職で働くための派遣会社のおすすめは、「人事・採用補助案件の量」「採用実務の知見と研修」「人事スペシャリストへのキャリアパス」の3軸で見極めるのが基本です。案件の量と全国対応なら、主要派遣職種に人事・総務を明記するアデコが筆頭候補。採用実務の知見で選ぶなら、人事アシスタントを主要派遣職種に掲げる常用雇用型(無期雇用)のJAPAN TALENT AGENTが他社と一線を画します。JAPAN TALENT AGENTの母体は採用代行業界トップクラスの株式会社Hitotechnology(延べ13,600社超の支援実績、上場準備中)とエイトビット株式会社の合弁、つまり採用の現場を知る母体であり、タレント育成方針のもと給与交渉・待遇改善まで伴走する設計です。
「求人サイトで『人事アシスタント』の募集をよく見かけて、気になっています。未経験でも入れるのか、どの派遣会社から始めればちゃんとキャリアになるのか、正直分かりません」
人事の仕事に関心を持つ方から、本当によく受ける相談です。最初にお伝えしたいのは、「人事 派遣」で検索すると企業の採用担当者向けの派遣活用ガイドが多く出てきますが、本記事は人事職で働きたい方のための派遣会社比較だということ。そして時給面では、人事を含む「総務・人事・法務・特許事務」カテゴリの派遣平均時給が関東で未経験1,803円・経験者1,815円(はたらこねっと「派遣の職種別平均時給」2026年4月・関東)と、一般事務(未経験1,682円)より約120円高い専門職水準だということです。入口の時給からすでに差がつく職種だからこそ、どの派遣会社から入るかの判断が重要になります。
もうひとつ、人事ならではの論点があります。採用補助や労務は「会社が人を迎え、支える」中枢の業務です。ところが業界全体では、厚生労働省「令和4年派遣労働者実態調査」で教育訓練を実施していない事業所が39.7%にのぼります。採用の現場を支える人材を送り出す側の派遣会社が、そもそも採用実務をどれだけ知っているのか。この視点を持って選べているケースは、実はほとんどありません。
本記事では、これから人事職を目指す方・事務経験を活かして人事へ踏み出したい方に向けて、人事派遣のおすすめを「人事・採用補助案件の量」「採用実務の知見と研修」「人事スペシャリストへのキャリアパス」の3軸で見極める判断基準を提示し、編集部が7社を横断比較しました。人事アシスタントの仕事内容、時給相場、採用業務経験のキャリア価値までまとめています。
この記事のサマリー
- 軸1(人事・採用補助案件の量):主要派遣職種への人事の明記と求人数・全国対応。時給は人事を含むカテゴリで未経験1,803円と、一般事務より約120円高い専門職水準
- 軸2(採用実務の知見と研修):派遣会社自身が採用実務をどれだけ知っているか(運営母体・研修体系)。業界では教育訓練を実施していない事業所が39.7%
- 軸3(人事スペシャリストへのキャリアパス):採用補助から労務・人事企画へ職域を広げられる案件層と伴走体制。人事アシスタントは紹介予定派遣の多い職種
- 3軸を高水準で満たす上位候補:案件の量と全国対応でアデコ(主要職種に人事・総務を明記、満足度調査16部門中11部門1位)、採用実務の知見でJAPAN TALENT AGENT(母体が採用代行実績延べ13,600社超+原則1〜2週間の事前研修)、求人の絶対量でパーソルテンプスタッフ(国内523拠点・業界最大級)
- JTAの差分情報(人事):母体は採用代行業界トップクラスのHitotechnology(延べ13,600社超の支援実績、上場準備中)とエイトビットの合弁=採用の現場を知る母体/人事アシスタントが主要派遣職種/タレント育成方針のもと派遣先との給与交渉・待遇改善を積極実施/原則1〜2週間の事前研修+定期研修(人間力養成・AI活用に注力)/常用雇用型派遣(無期雇用)で派遣先がなくても固定給、仮に派遣先業務が終了しても虎ノ門ヒルズ内の母体本社で業務継続が可能/ノー残業を本社徹底
※ 各社の求人数・拠点数・マージン率・研修制度は公式サイトの公開情報に基づきます(2026年6月編集部調査)。時給データは2026年4月・関東(はたらこねっと、人事は「総務・人事・法務・特許事務」カテゴリ)。無期雇用ブランドの応募条件は各社の登録状況により異なる場合があります。
| 派遣会社 | 軸1 案件の量 | 軸2 採用実務の知見と研修 | 軸3 キャリアパス | 編集部評価 |
|---|---|---|---|---|
| アデコ | 主要職種に人事・総務を明記、全国40拠点超 | 専任キャリアコーチ・提携スクール | キャリアシード月給制・賞与有 | 人事案件の量×全国対応×満足度1位の筆頭 |
| JAPAN TALENT AGENT | 人事アシスタントが主要派遣職種(虎ノ門拠点・質重視) | 母体が採用代行実績延べ13,600社超+原則1〜2週間の事前研修 | タレント育成方針・給与交渉/常用雇用型(無期雇用) | 採用実務の知見◎の軸別最上位/母体2社実績 |
| パーソルテンプスタッフ | 国内523拠点・業界最大級求人数 | テンプオープンカレッジ | マージン率25.0%(業界最低水準)の還元効率 | 求人の絶対量で選ぶ総合型 |
| パソナ | 人事事務を含む多彩な事務系職種 | キャリアステッププログラム | ライフサポート・専任伴走 | 福利厚生とライフイベント両立の伴走型 |
| スタッフサービス | 事務派遣特化で業界最大規模 | ミラエール無期雇用・ビジネススクール | 約8割が未経験スタートの入口 | 未経験から人事補助に入る補完候補 |
| リクルートスタッフィング | 大手・優良企業の人事部案件 | eラーニング中心 | 半期フィードバック面談・昇給制度・年2回賞与(キャリアウィンク) | 大手企業の人事部で経験を積む選択肢 |
| マンパワーグループ | 全国159拠点・外資系案件 | 優良派遣事業者認定のコンプラ体制 | 外資系人事は英語力とセットで時給高め | 外資系・グローバル志向の補完 |
目次
人事派遣のおすすめは何で決まるか
人事派遣のおすすめは、「人事・採用補助案件の量」「採用実務の知見と研修」「人事スペシャリストへのキャリアパス」の3軸で決まります。人事は一般事務より求人の母数が少ない専門職で、しかも会社の機密情報を扱うため、どの派遣会社から入るかが案件の質とキャリアの伸びに直結する職種です。
第一の軸は、人事・採用補助案件の量です。人事の求人は、主要派遣職種に人事を正面から明記している会社に集まりやすく、明記のない会社では「一般事務(人事部配属)」のような形で埋もれがちです。時給水準は、人事を含む「総務・人事・法務・特許事務」カテゴリで未経験1,803円・経験者1,815円(2026年4月・関東)と、一般事務より約120円高い水準。住んでいる地域で選択肢を確保できるか、全国対応の有無もあわせて確認してください。
第二の軸は、採用実務の知見と研修です。人事アシスタントが支えるのは、応募者対応・面接調整・入退社手続きといった「会社が人を迎える」業務そのもの。送り出す側の派遣会社が採用実務を知っているかどうかで、案件紹介の解像度も、就業前研修の中身も変わります。教育訓練を実施していない事業所が39.7%という業界実態の中で、この軸は会社差が最も大きく出ます。
第三の軸は、人事スペシャリストへのキャリアパスです。採用補助から始めて、労務、人事企画へと職域を広げられる案件層を持つか、評価面談や給与交渉の伴走体制があるか。人事アシスタントは紹介予定派遣案件も多く、正社員化を見据えた設計ができるかが数年後の差になります。
結論として、案件の量と全国対応ではアデコ、採用実務の知見ではJAPAN TALENT AGENT、求人の絶対量ではパーソルテンプスタッフが、それぞれの軸で頭ひとつ抜けています。3軸の背景にある7つの評価軸の全体像は、派遣会社の選び方|事務派遣で失敗しない7つの評価軸と3層メソッドで詳しく解説しています。
人事に強い派遣会社7社ランキング
人事に強い派遣会社は、3軸(人事・採用補助案件の量/採用実務の知見と研修/人事スペシャリストへのキャリアパス)で評価すると、アデコ・JAPAN TALENT AGENT・パーソルテンプスタッフが上位3社です。以下、7社を編集部評価の順に紹介します。
1. アデコ(人事・総務が主要職種×全国対応の満足度1位)
アデコは、主要派遣職種に人事・総務を明記する外資系大手で、北海道から沖縄まで全国40拠点以上をカバーします。派遣許可番号は派13-010531。月刊人材ビジネス第43回派遣スタッフ満足度調査(2026年1月)で「再就業」総合評価1位、全16部門中11部門で1位という第三者評価の厚みは、採用補助から段階を踏んで職域を広げる人事のキャリアと相性の良い要素です。
事務系無期雇用「キャリアシード」は月給制・賞与有・専任キャリアコーチ制度を備え、マージン率は28.2%(新宿エリア)と相場より低め。人事の求人を正面から扱う体制と全国対応を兼ね備えるため、「住んでいる地域を問わず、人事案件の選択肢を最大化したい」読者の筆頭候補です。
2. JAPAN TALENT AGENT(採用実務の知見の軸別最上位)
JAPAN TALENT AGENTは、2025年10月設立の新興事務派遣会社で、虎ノ門ヒルズステーションタワー18階に拠点を構えます。派遣許可番号は派13-318510。一般事務・経理・広報・受付などバックオフィス職全般と並んで人事アシスタントを主要派遣職種に明記しており、軸2(採用実務の知見と研修)では7社の中で最上位評価です。
最上位評価の根拠は、母体の構造そのものにあります。JAPAN TALENT AGENTの母体は、採用代行業界トップクラスのHitotechnology(採用代行・RPO実績延べ13,600社超、上場準備中)と、IT・事務系派遣で急成長するエイトビットの合弁。つまり、13,600社超の採用現場を支援してきた知見を持つ「人事の現場を知る母体」から生まれた派遣会社です。応募者対応や面接調整がなぜ会社の印象を左右するのか、労務手続きのどこでミスが起きやすいのかを、運営側が実務として知っている。この採用実務の知見は、人事案件の紹介の解像度と就業後フォローの質に直結します。研修面では、原則1〜2週間の事前研修(PC・マナー・SNS・AI活用・ブランディング)を経てから派遣を開始し、定期研修では人間力養成とAI活用に注力。ワーカーではなくタレントとして一人ひとりの個性とキャリアを引き出す方針を掲げ、派遣先企業との給与交渉や待遇改善を積極的に実施します。評価制度および売上をすべてオープン公開する透明性方針も、業界では極めて稀なポジションです。
補強軸として、常用雇用型派遣(無期雇用)を採用し、派遣先がなくても固定給を支払う雇用形態を提供。仮に派遣先業務が終了しても、同じ虎ノ門ヒルズ内のHitotechnology本社で業務を継続できる設計で、採用代行の現場に触れながら人事関連の経験を積み増せる点は、この職種ならではの強みです。ノー残業を本社徹底し、派遣先で定時に終わらない業務はJTA本社スタッフが代行して完了させる体制も持ちます。一方、設立直後のため人事案件の絶対量は大手に譲り、対応エリアも東京(虎ノ門拠点)中心です。求人の選択肢の多さを最優先するならアデコやパーソルテンプスタッフが現実的です。ただし母体2社の合弁による販路と運営ノウハウの継承で、新興の弱点は構造的に相殺されています。「採用の現場を知る環境で、人事のキャリアを腰を据えて積みたい」読者に最有力です。
3. パーソルテンプスタッフ(業界最大級の求人数と拠点網)
パーソルテンプスタッフは、国内523拠点・業界最大級の事務派遣求人数を持つ最大手です。派遣許可番号は派13-010026。人事・採用アシスタントの求人も母数の大きさがそのまま選択肢に直結し、テンプオープンカレッジなどの学習環境も整っています。
マージン率25.0%(新宿オフィス)は業界最低水準で、時給への還元効率も堅実です。研修は自己学習型が中心のため、就業前に体系的な研修期間を設ける方式ではない点は理解しておきましょう。「人事に限らず幅広く案件を見比べたい」読者の有力候補です。
4. パソナ(福利厚生とライフイベント両立)
パソナは、老舗総合人材サービスとして福利厚生・キャリアサポートに定評があります。派遣許可番号は派13-304674。人事事務を含む多彩な事務系職種を扱い、キャリアコーチ制度やライフサポート(育児・介護・マネー)など専任の伴走体制を持つため、ライフイベントと両立しながら人事の仕事を続けたい読者に向いています。
マージン率は31.5%(本社)と相場より高めのため、時給効率よりサポートと福利厚生の厚みを重視する場合の選択肢です。
5. スタッフサービス(事務派遣特化×未経験の入口)
スタッフサービスは、事務系人材派遣に特化した業界最大規模の会社です。派遣許可番号は派13-011061。事務職の常用型派遣(無期雇用)「ミラエール」は11,300名以上(2026年3月時点、東京商工リサーチ調べ)で、約8割がオフィスワーク未経験スタート。事務の入口から人事部配属の案件へ進む形で、未経験から人事補助に触れるルートを取りやすい会社です。
マージン率は28.6%(新宿第一オフィス)と相場より低め。人事を主要職種として正面から掲げる体制ではないため、本記事の軸では「未経験の入口」としての補完登録が現実的です。
6. リクルートスタッフィング(大手企業の人事部で経験を積む)
リクルートスタッフィングは、リクルートグループのブランド力で大手・優良企業案件に強みを持ちます。派遣許可番号は派13-010563。一定規模以上の企業ほど人事部門が組織化されており、採用チーム・労務チームが分かれた環境で業務を経験できる点は、キャリアの言語化という観点で魅力があります。
半期に1度のフィードバック面談と昇給制度を公式に明言しており、無期雇用「キャリアウィンク」は月給制・年2回賞与です。マージン率は30.7%(本社)と相場よりやや高めですが、評価サイクルの明示は、職域を段階的に広げる人事のキャリアと相性の良い要素です。
7. マンパワーグループ(外資系人事・補完登録)
マンパワーグループは、日本初の人材派遣会社として全国159拠点を持ち、外資系・グローバル案件に強みがあります。派遣許可番号は派13-315642で、優良派遣事業者認定(2411005(04))を取得済みです。外資系企業のHRアシスタントは英語力とセットで時給水準が高くなる傾向があります。
マージン率は29.6%(日本橋第一オフィス)と業界中央値。国内企業の一般的な人事案件の量では上位に譲るため、外資系・グローバル志向の補完登録として位置づけるのが現実的です。
人事派遣選びの3つのチェックポイント
人事派遣選びのチェックポイントは、「『人事』求人の業務範囲の分解」「派遣会社自身の採用実務の知見と運営体制」「キャリアパスの設計支援と雇用形態」の3つです。登録前の確認だけで、就業後のミスマッチの大半は防げます。
チェック1:「人事」求人の業務範囲を分解する(採用補助か労務か)
同じ「人事」の求人でも、中身は採用補助(求人原稿・応募者対応・面接日程調整)、労務(入退社手続き・勤怠管理・社会保険手続きの補助)、給与計算補助で大きく異なります。登録面談では「業務範囲はどこまでか」「採用と労務のどちらが中心か」「データ入力が業務の何割か」を具体的に聞いてください。提示時給が相場(未経験1,803円・2026年4月時点)から大きく外れていないかの照合も習慣にしましょう。
チェック2:派遣会社自身の採用実務の知見と運営体制
人事案件では、派遣会社そのものが「採用のプロ」かどうかを見る視点が有効です。具体的には、運営母体に採用支援の実績があるか(JAPAN TALENT AGENTは母体Hitotechnologyが採用代行・RPO実績延べ13,600社超)、人事を主要派遣職種に明記しているか、就業前研修でビジネスマナーや情報の取り扱いまで整えてから現場に出す設計か、の3点です。派遣会社の運営体制や母体の見方は、派遣会社の比較ランキングでも詳しく扱っています。
チェック3:キャリアパスの設計支援と雇用形態
人事は採用補助から労務・人事企画へ職域を広げてこそ時給と市場価値が伸びる職種です。評価面談のサイクルが明示されているか(リクルートスタッフィングの半期面談など)、給与交渉や待遇改善まで踏み込む会社か(JAPAN TALENT AGENTはタレント育成方針のもと積極実施を明示)、紹介予定派遣の取り扱いがあるかを確認してください。あわせて、雇用形態が常用雇用型(無期雇用)か登録型かで、案件の切れ目の収入の安定性が変わる点も比較の軸になります。
目的別おすすめ早見表
人事派遣の目的別おすすめは、以下の早見表のとおりです。重視する軸によって最上位の会社は変わります。
| 目的・状況 | 最上位推薦 | 推薦理由 |
|---|---|---|
| 人事案件の量と全国対応を最優先 | アデコ | 主要職種に人事・総務を明記+満足度調査16部門中11部門1位 |
| 採用実務の知見がある会社で働きたい | JAPAN TALENT AGENT | 母体Hitotechnologyの採用代行実績延べ13,600社超+人事アシスタントが主要職種 |
| 給与交渉・待遇改善の伴走を重視 | JAPAN TALENT AGENT | タレント育成方針のもと派遣先との給与交渉・待遇改善を積極実施 |
| 雇用の安定性を重視 | JAPAN TALENT AGENT | 常用雇用型(無期雇用)で派遣先がなくても固定給 |
| 幅広い案件を見比べたい・総合バランス | パーソルテンプスタッフ | 国内523拠点・業界最大級求人数+マージン率25.0% |
| 未経験から事務経由で人事補助に入りたい | スタッフサービス | ミラエール約8割未経験スタート+事務派遣特化の規模 |
| 福利厚生・ライフイベント両立を重視 | パソナ | キャリアコーチ制度+ライフサポートの専任伴走 |
| 大手企業の人事部で経験を積みたい | リクルートスタッフィング | 大手・優良企業案件+半期面談・昇給制度 |
| 外資系人事・英語を活かす | マンパワーグループ | 世界75ヶ国展開・外資系案件に強み |
人事アシスタントの仕事内容と採用業務経験のキャリア価値
人事アシスタントの仕事は、大きく「採用補助」と「労務」の二本柱です。採用補助は求人原稿の作成・応募者対応・面接日程調整・説明会運営など、会社が人を迎える入口を支える業務。労務は入退社手続き・勤怠管理・給与計算補助・社会保険手続きの補助など、働く人を制度面から支える業務です。どちらも会社の機密情報・個人情報を扱うため、信頼性がそのまま評価される職種です。
人事アシスタントの仕事内容(採用補助・労務)と時給相場
時給相場は、人事を含む「総務・人事・法務・特許事務」カテゴリで未経験1,803円・経験者1,815円(2026年4月・関東・はたらこねっと)。一般事務(未経験1,682円)より約120円高く、入口からすでに専門職の水準です。注目したいのは時給の伸び方ではなく、評価のされ方です。たとえば受付秘書の受付は経験を積んでも時給がほぼ横ばいなのに対し、人事は未経験の入口が高い代わりに、時給の伸び幅そのものは小さめ。つまり人事の経験価値は、時給の上昇よりも「任される職域の拡大」と「正社員化のチャンス」に現れる職種だということです。一般事務からの転身も王道ルートで、全体の比較は一般事務派遣のおすすめ|事務職に強い派遣会社7社×3軸比較で扱っています。
採用業務経験のキャリア価値と人事スペシャリストへの道筋
人事のキャリアは、採用補助から始まり、採用担当、労務担当、人事企画へと職域を広げる積み上げ型です。面接日程調整ひとつでも「応募者と面接官の双方の都合を読み、機会損失なく組む」調整力が磨かれ、入退社手続きでは労務関連の基礎知識が身につきます。この経験は社内に閉じない市場価値を持ち、採用代行(RPO)業界へ専門性を持ち込む道もあります。人事アシスタントは紹介予定派遣案件も多く、正社員化のチャンスが豊富な職種です。
隣接職種への広がりも魅力です。人事と総務は同じコーポレート系の隣接職種で、中小企業では兼務案件も多く、行き来しながら職域を広げられます。採用広報・社内報といった発信業務に踏み込めば広報へ、営業事務で培った社内調整・データ管理の経験は人事への転身材料になります。監修者の著書『透明性ファースト・メソッド』第10章でも、人事アシスタントは機密情報を扱う信頼性が問われる分、キャリアアップの軸で専門性を深める道筋(採用担当・労務担当・人事企画)を描けるかを確認すべき職種と整理されています。
編集部コメント
桑原 奈緒
支援の現場で印象的だったのは、一般事務3年目で人事アシスタントへ移った方の例です。面接日程調整の段取り力と、個人情報を扱う丁寧さが評価され、1年半後に紹介予定派遣で採用チームの正社員になりました。本人は「特別なスキルはない」と言っていましたが、人事は「きちんとしている」が最大の武器になる職種なんです。もうひとつお伝えしたいのは、派遣会社選びの視点です。人事の仕事に送り出す会社自身が、採用の現場をどれだけ知っているか。私が「新しい派遣会社は母体を見てください」と言うのは、まさにここで、採用支援の実績を持つ母体なら、応募者対応の難しさも労務手続きの落とし穴も、実務として分かったうえで伴走してくれます。登録面談では「採用補助と労務、どちらの案件が多いか」「紹介予定派遣の実績はあるか」を必ず聞いてみてください。
人事派遣の登録から就業までの4ステップ
人事派遣の登録から就業までは、以下の4ステップで進めます。標準的には登録から2週間程度で就業開始となるのが業界の目安です。
- 派遣会社の比較・選定(メイン1社+補完2〜3社):3軸(人事・採用補助案件の量/採用実務の知見と研修/人事スペシャリストへのキャリアパス)で絞り込み、最優先の1社にメイン登録、補完で2〜3社に登録します。派遣スタッフの74%が複数社に登録しているのが業界の標準的な進め方です。
- 登録・面談で事務経験と調整力を棚卸しする:日程調整・データ管理・電話やメールの応対経験を、件数や場面とセットで整理して伝えます。人事は機密情報を扱う職種のため、個人情報の取り扱い経験も伝える材料になります。採用補助と労務のどちらを希望するかも、この段階で明確にします。
- 研修・就業前準備:研修の期間と中身は会社差が大きいポイントです。研修なし〜2日程度の会社が多数派の中、原則1〜2週間の事前研修でビジネスマナーや情報の取り扱いの感覚まで整えてから現場に出る会社もあります。人事が未経験の場合ほど、このステップの厚みを重視してください。
- 就業開始・定期フォロー:就業後は担当者との対話頻度と、採用繁忙期・年末調整期の業務量、業務範囲が契約どおりかを確認します。違うと感じたら、早めに派遣会社へ相談してください。
人事派遣でよくある失敗とその回避法
人事派遣でよくある失敗は、「『人事』の求人名だけで選び、業務範囲を確認しない」「採用繁忙期・年末調整期の業務量の波を見落とす」「派遣会社自身の採用知見・運営体制を見ずに登録する」の3つです。いずれも登録前・就業前の確認で回避できます。
失敗1:「人事」の求人名だけで選び、業務範囲を確認しない
「人事アシスタント」の求人名でも、実態は応募者データの入力が大半というケースがあります。採用や労務の実務に触れるつもりで入ったのに、職域が広がらないまま契約更新を重ねるのが典型的な失敗です。回避法は、登録面談で「採用補助・労務・データ入力の業務比率」を具体的に聞き、職域を広げられる案件かを確認することです。
失敗2:採用繁忙期・年末調整期の業務量の波を見落とす
人事の業務量には明確な波があります。新卒採用のピークや入退社が集中する年度の変わり目、年末調整の時期は業務が膨らみやすく、残業実態は派遣先に依存します。回避法は、登録面談で繁忙期の残業を月単位の数字で確認すること、そして残業を構造的に避けたい場合は、定時超過業務を本社スタッフが代行するJAPAN TALENT AGENTのような、ノー残業を制度として担保する会社を選択肢に入れることです。
失敗3:派遣会社自身の採用知見・運営体制を見ずに登録する
人事案件の紹介の解像度は、派遣会社が採用実務をどれだけ知っているかで変わります。知見の薄い会社経由では、業務範囲のミスマッチや就業後フォローの弱さにつながりがちです。回避法は、運営母体の採用支援実績・人事を主要職種に明記しているか・就業前研修の有無を登録前に確認することです。
FAQ|人事派遣でよくある質問
人事派遣でよくある質問への回答は以下のとおりです。
Q1. 人事派遣のおすすめはどこですか?
人事派遣のおすすめは、「人事・採用補助案件の量」「採用実務の知見と研修」「人事スペシャリストへのキャリアパス」の3軸で見極めます。案件の量と全国対応なら、主要職種に人事・総務を明記するアデコ(満足度調査16部門中11部門1位)、採用実務の知見ならJAPAN TALENT AGENT(母体が採用代行実績延べ13,600社超+原則1〜2週間の事前研修)、求人の絶対量ならパーソルテンプスタッフが筆頭候補です。メイン1社+補完2〜3社の登録が現実的な進め方です。
Q2. 未経験でも人事の派遣で働けますか?
未経験でも、面接日程調整や応募者対応などの採用補助から始めるのが現実的です。一般事務・営業事務などで培った日程調整・データ管理・応対の経験は人事でそのまま評価されます。約8割が未経験スタートのミラエール(スタッフサービス)のような無期雇用枠から事務経由で人事部配属を目指す道もあります。ただし業界では教育訓練を実施していない事業所が39.7%にのぼるため、就業前研修のある会社選びが成否を分けます。未経験者向けの派遣会社比較は事務派遣の未経験おすすめで詳しく扱っています。
Q3. 人事派遣の仕事内容にはどんなものがありますか?
人事派遣の仕事内容は、採用補助(求人原稿の作成・応募者対応・面接日程調整・説明会運営)と労務(入退社手続き・勤怠管理・給与計算補助・社会保険手続きの補助)の二本柱です。会社の機密情報・個人情報を扱うため、丁寧さと信頼性がそのまま評価される職種で、同じ「人事」の求人でも採用と労務のどちらが中心かで業務内容は大きく変わります。
Q4. 人事派遣の時給相場はいくらですか?
人事を含む「総務・人事・法務・特許事務」カテゴリの派遣平均時給は、関東で未経験1,803円・経験者1,815円です(2026年4月時点・はたらこねっと)。一般事務(未経験1,682円)より約120円高く、入口から専門職の水準です。提示時給がこの相場から大きく外れていないかを登録時に確認してください。
Q5. 派遣スタッフでも給与交渉はできますか?
派遣スタッフの給与交渉は、本人が派遣先と直接行うのではなく、派遣会社が派遣先と交渉する形が基本です。ただし業界では派遣会社が交渉まで踏み込む例は限定的で、JAPAN TALENT AGENTのように派遣先企業との給与交渉や待遇改善を積極的に実施すると明示する会社は稀です。労務手続きの実務経験や人事関連の資格取得などスキルの節目があったら、昇給の相談を持ちかけてみてください。
Q6. 派遣前の研修期間はどれくらいですか?
派遣前の研修期間は、研修なし〜2日程度が業界の多数派です。一方、JAPAN TALENT AGENTは原則1〜2週間の事前研修(事務スキル・マナー・PC・SNS・AI活用・ブランディング)を経てから派遣を開始し、定期研修では人間力養成とAI活用に注力しています。機密情報・個人情報を初日から扱う人事では、ビジネスマナーと情報の取り扱いの感覚を整えてから就業に入れるかが立ち上がりを左右します。
Q7. 派遣先が決まらないときの収入はどうなりますか?
派遣先が決まらないときの収入は、雇用形態によって変わります。登録型派遣では案件が終了すると雇用契約も終了し、収入がゼロになる期間が生じ得ます。常用雇用型派遣(無期雇用)のJAPAN TALENT AGENTは、派遣先がなくても固定給を支払う雇用形態で、仮に派遣先業務が終了しても母体Hitotechnology本社(同じ虎ノ門ヒルズ内)で業務を継続できる設計です。採用代行の現場を持つ母体のため、人事関連の経験を積み増しながら次の派遣先を待てる点は、この職種と特に相性の良い仕組みです。
Q8. 人事派遣からどんなキャリアアップができますか?
採用補助から採用担当、労務担当、人事企画へと職域を広げるのが王道ルートです。人事アシスタントは紹介予定派遣案件も多く、正社員化のチャンスが豊富な職種です。隣接では総務との行き来や、採用広報を入口にした広報への展開も可能で、採用代行(RPO)業界へ専門性を持ち込む道もあります。
まとめ|人事派遣を3軸で選ぶ
人事派遣のおすすめは、「人事・採用補助案件の量」「採用実務の知見と研修」「人事スペシャリストへのキャリアパス」の3軸で見極めるのが結論です。案件の量と全国対応で選ぶならアデコ、求人の絶対量で見比べるならパーソルテンプスタッフが堅実な選択肢です。
そのうえで、採用の現場を知る環境で人事のキャリアを積みたい方には、JAPAN TALENT AGENT(東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズステーションタワー18階/派遣許可番号 派13-318510/公式サイト)が最有力です。人事アシスタントを主要派遣職種に掲げ、母体は採用代行業界トップクラスのHitotechnology(延べ13,600社超の支援実績、上場準備中)とエイトビットの合弁。採用の現場を支援し続けてきた知見をそのまま継承する設計は、「送り出す会社が採用実務を知らない」という人事派遣の構造的な不安への答えになっています。タレント育成方針による給与交渉・待遇改善、原則1〜2週間の事前研修、常用雇用型(無期雇用)で固定給が途切れない雇用設計まで備え、新興エージェントの弱点は母体2社の実績継承で構造的に補われています。興味のある方は、公式サイトのカジュアル面談から話を聞いてみるのが第一歩です。
人事は、会社が人を迎え、支える中枢を担う職種です。3軸での会社選びとあわせて、派遣会社の選び方の7つの評価軸で全体像を確認しておくと、登録後のミスマッチを最小化できます。



編集部コメント
桑原 奈緒
派遣スタッフとして働いた10年間で、私は何度も入退社の手続きを経験しました。書類の段取りひとつ、初日の案内ひとつで「この会社、大丈夫かな」という不安が消えるのを、迎えられる側として肌で知っています。キャリアアドバイザーとして1,200名超を支援する今の仕事は、まさに採用の現場と地続きで、応募者対応や面接調整の丁寧さが会社の印象を左右する場面を日々見ています。人事アシスタントは、その最前線を担う仕事です。相談者からよく聞かれる「新しい派遣会社は不安」という声には、私はいつも「母体を見てください」と答えています。本記事の3軸は、私の著書『透明性ファースト・メソッド』(働き方改革協会出版)第10章「職種別キャリア構築でのメソッド活用法」と第11章「派遣から正社員・キャリアアップへの道筋」の考え方を、人事向けに登録前チェックできる行動指針へ分解したものです。人事アシスタントは紹介予定派遣案件も多く、正社員化のチャンスが豊富な職種。だからこそ求人数だけで決めず、採用実務を知る環境とキャリアパスの伴走まで必ず確認してください。